せっかく新卒で入社したけれど、自分に合わず毎日つらい…。
実際に入社してみたらブラック企業だった…。
新卒3年以内にも、「仕事を辞めたい」と思うことはあると思います。
しかし、「せめて3年は辞めずに続けろ」という声もありますよね。
今回は、新卒で入社した会社を3年以内に辞めたい方に、実際のところどうなのかをお伝えします。
「3年我慢」はしなくていい
「3年我慢しろ」という言葉をよく聞きますが、これは「仕事が身につくのが大体3年だから」という意味でつかわれることが多いです。
また、長く勤めていたほうが福利厚生でメリットがあるから、という声も聴きます。
「石の上にも三年」という言葉からも影響があるかもしれませんね。
このように、「3年我慢しろ」は「長く勤めていればいいことがある」という意味に近いです。
しかし、若い貴重な時間を自分に合わない会社で過ごすのはもったいないです。
また、仕事が身につくまでの期間は会社や業種、職種によっても異なりますし、長く勤めることによって得られるメリットとすぐに転職することで得られるメリットをよく考えて行動する必要があります。
第二新卒として3年以内に辞めるメリット
それでは、3年以内に辞めたときのメリットをみてみましょう。
貴重な若い時間を無駄にしない
新卒入社時の年齢は、多くの方が20代前半～30代前半でしょう。
これからの社会人生活は、さらに先の60代やその先まで長いものです。
そんな社会人生活の中で、今の若い時間は自分が考えているよりもずっと貴重で重要なものです。
若いというだけで、記憶力や体力、柔軟性があります。
これらのものは、残念ながら年齢を重ねるごとに薄れていってしまうものです。
今の会社が好き、気に入っている場合は何の問題もありません。
しかし、そうでないならば若い時間を棒に振ることになってしまいます。
もし引っかかる部分があるのなら、自分がどうしたいのか、どんな価値観を持っているのかを再度見直し、本当に今の会社でこのまま続けていくのかを考えたほうがいいでしょう。
新卒と同じような扱いも
大学を卒業して3年以内であれば、第二新卒として扱う企業が多いです。
この第二新卒は、例えば新卒での採用数が足りなかった場合の調整をすることもあれば、スキルや経験がなくてもポテンシャルを見て採用してくれることもあります。
ずっと同じ企業に勤め続けて、転職したい！と思い行動しても、未経験の職種や業種であればそれだけで応募資格がない可能性もあります。
そのぶん、たとえ未経験の職種であっても、ポテンシャル採用をしている企業に第二新卒として採用されやすくなります。
精神的苦痛から解放される
毎日朝起きて「仕事に行きたくない…」となると憂鬱ですよね。
過剰な残業などの職場環境や上司や同僚の人間関係で悩み、無理をしすぎてしまうと心の病になってしまいます。
まだ大丈夫、と思っていてもある日突然倦怠感や疲労感、不眠、食欲不振などの症状が現れ、最悪の場合自殺してしまうことも。
また、途中で心の病に気づき療養しても、一度心の病にかかってしまうと復帰するのも難しく、療養中の資金面での心配もあります。
自分を守れるのは自分しかいません。
責任感が強く、まじめな方は採用してもらった恩があるからと思うかもしれませんが、何よりもまず自己防衛をすることが大切です。
そしてもしその結果今の会社を辞め転職することになったとしても、次の会社で頑張れば大丈夫です。
実際に3年以内に辞めてよかったこと
筆者は実際に新卒入社した会社を約8カ月で辞めました。
いわゆる「第二新卒」ですね。
第二新卒で転職をしてよかったと感じたのは以下のことです。
- ポテンシャルをみてくれるので未経験の職種にも積極的に挑戦できる
- スキルや経験があまりなくても面接してもらえる
- 精神的苦痛から早く解放された
転職をするのであれば、若いうちのほうが有利だというのはよく聞くと思います。
若手採用はスキルや経験よりもポテンシャル重視のため、「第二新卒」というだけで新卒の時に入社した会社とは別の業種・職種にもチャレンジできますし、一度失敗している分次の就職先は慎重に考えることができます。
また、何よりも現在の職場でパワハラやモラハラに合っているなど、精神的に苦痛を感じている場合、自分のために早期退職をしたほうがいいでしょう。
一度心身にダメージを負うと、復帰するのが難しくなります。
その後の転職活動でも、例えばうつ病など精神疾患があると書類選考の時点で通過率が悪くなってしまうので、我慢しすぎず、健康できちんとした判断ができるうちに少しでも行動を起こしておくことをおすすめします。
第二新卒で転職した筆者に関してはこちら
>>新卒一年目で辞めた第二新卒が実際に利用して良かった転職エージェント２選<<
きちんとした理由があれば大丈夫
3年以内に辞めてしまうと、次の就職に不利なのではないか、世間からの目は厳しいのではないかと思うかもしれません。
しかし、終身雇用制が崩壊しつつある現在、転職することはある意味当たり前とも言えます。
そしてその理由や勤めた期間は、人によって様々です。
ただなんとなく辞めた、ではなく、辞めた理由がきちんとあり、それを自分の言葉で伝えることができれば、マイナスになることも少ないです。
反対に、それを逆手に取り自分のアピールポイントにつなげることだってできます。
転職を決意するのは勇気のいることですが、今の会社が自分に合っているのかをよく考え、今度こそ自分にあった会社を見つけるために早めに行動しましょう。