中小企業の若手採用は第二新卒を メリットとデメリット

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

転職を経験している人が増えてきた現在、新卒の約3人に1人が転職を考えているといわれています。

新卒で入社した会社を3年以内に辞めた人のことを「第二新卒」といいます。
すぐに会社を辞めてしまう、根性がない、などマイナスイメージを持たれがちな第二新卒ですが、果たしてそうなのでしょうか?

中小企業が採用する時のメリット・デメリットをみていきましょう。

第二新卒のメリット

①新卒人材不足の解消

売り手市場が続いているため、新卒採用で採用目標人数に達しない企業も多いのではないでしょうか。
特に認知度が低い企業だと、応募が集まらない、せっかく内定を出しても学生が大手企業に流れてしまう…という声も。

新卒採用で人数が足りなかった場合、第二新卒の採用に力を入れる企業も多いです。
新卒採用では、学生は知名度や大手企業を優先する傾向がありますが、第二新卒は一度別の企業に入社しているため、学生とは違う軸で企業を探すため、学生が集まらなかった企業でも応募が来る可能性があります。

②基本的なビジネススキルを心得ている

前の会社で研修を受けているため、名刺交換などのビジネスマナーなどを備えている人が多いです。
そのため、新卒で採用する学生と比較して研修コストの削減が期待できます。

③前の会社に染まっていない

社会経験はあるものの、経験の少ない第二新卒は、前の会社に染まっていないため柔軟性があります。
前の会社の勤続年数が長いと、その会社のやり方に慣れてしまったりプライドが高く社風に合わなかったりという懸念がありますが、第二新卒は仕事に対する意欲や若いのでフレッシュさも備えています。
また、現時点でスキルや経験はないものの、自社の雰囲気ややり方にいち早く適応することができます。

④すぐに入社できることが多い

新卒では一定の時期に全員一斉入社ですが、第二新卒は入社のタイミングが柔軟です。
すぐに人手が欲しい、という時も比較的早い入社が可能です。
また基本的なビジネススキルはあるため、新卒よりも早く戦力になることが期待できます。

第二新卒のデメリット

①知識・経験がない、浅い

即戦力を期待した中途採用と比べると、第二新卒の知識や経験、スキルはまだまだありません。
そのため、第二新卒の採用をする場合現在の能力でなくポテンシャルで判断する必要があります。
すぐに戦力となる人材が欲しい!と考えている場合、第二新卒は適さないと言えるでしょう。

②前の会社と比較してしまう

一度会社を経験しているため、前の会社と比較して良い・悪いを判断しがちです。
場合によっては、「前の会社はこうだったのに」「前の会社のほうが良かった」と思われてしまうことがあります。

③すぐに辞めてしまう可能性がある

一度失敗しているため次の会社では長く働きたい…と考えていることが多い第二新卒ですが、一度会社を辞めているため退職へのハードルが低くなっている人もいます。
そういう人の場合、せっかく採用してもすぐに退職されてしまう可能性があり、採用コストや労力が無駄になってしまいます。

中小企業は第二新卒が狙い目

ここまでメリット・デメリットをみてきましたが、第二新卒の中には新卒時では出会うことができなかった優秀な人材がいます。
一度失敗している分、次の会社は慎重に選び、長く働きたいと意欲を持っている人も多いです。
そのため、知名度の低い企業にも目を向け、今度こそ自分に合っている企業を見つけようとしています。
根性がないから、というだけではなく前の会社を辞めた理由も様々なので、何故前職を辞めたのかを聞き応募者が自社に合うかを見極め、第二新卒を採用していきましょう。

関連タイトル