今注目され始めている「リファラル採用」をご存知ですか?
アメリカではメジャーな、社員の知人や友人を紹介・推薦してもらう採用方法のことです。
今回は、リファラル採用のメリットとデメリットをご紹介します。
「リファラル採用」とは?
「referral」は紹介・推薦の意味で、既存社員の人脈から自社に合いそうな人を紹介してもらい、採用選考を行います。
よく「コネ採用」とされてしまう縁故採用とは違います。
縁故採用は紹介されるのが血縁者や親族が多く、スキルや経験などをあまり考慮しない採用方法です。
一方、リファラル採用は社員が自身の信頼のおける人(家族や友人、知人など)に直接アプローチしていき、自社とマッチするか選考をする採用方法です。
実際に働いている社員から企業のいい部分も悪い部分も聞くことができるので、求職者にとっても判断材料が増えますし、企業側にとっても社風やビジョン、魅力を伝えやすくミスマッチが起こりにくいのが特徴です。
リファラル採用のメリット
リファラル採用を行うと下記のメリットがあります。
・採用コストが大幅に抑えられる
・今までの採用では出会えなかった層の人材と会うことができる
・ミスマッチが減り定着率が上がる
社員から紹介をしてもらうため、求人媒体や人材紹介会社を利用する場合よりも採用コストの削減が期待できます。
求人ではなかなか集まらない分野の人など欲しい人材にピンポイントでアプローチすることができるのも魅力です。
また、売り手市場のため早期退職に悩まされている企業も多いかもしれません。
しかし、リファラル採用では事前に企業のいい点も改善しなければならない点も誤解なく伝えることができるため、いざ入社してから「こんなはずじゃなかった」「思っていたのと違う」というミスマッチも防ぐことができます。
リファラル採用のデメリット
リファラル採用にもデメリットは存在します。
・もし不採用の場合、紹介してくれた社員と候補者の関係性が悪化する恐れがある
・紹介者が退職した場合、候補者のモチベーションが下がる
・多様性の妨げになる
社員が候補者を紹介してくれたからといっをて、全員を採用するわけではありません。
自社の状況や欲しい人材像、社風などにマッチしていないと判断した場合はお見送りになる可能性ももちろんあります。
そのため、お見送りにする時には候補者と社員の関係性に配慮して伝えなければなりません。
また、反対に入社後に紹介者が退職した場合、候補者に心理的にネガティブな印象を持たれてしまうのでフォローが必要です。
似たタイプの社員が集まりやすくなるため、バランスを考えなければ偏りが出てしまう可能性もあるでしょう。
まずは既存社員の愛着度を上げる
ここまでリファラル採用に関してのメリット・デメリットを見てきましたが、社員がリファラル採用をしてくれるかどうかは「自社に愛着があるか」にかかっています。
自社のことを好きだ・魅力的だと思えない場合、自分の知人を紹介してくれません。
まずは社員満足度の向上を目指し、いきいきと働くことのできる環境をつくっていきましょう。