様々な問題を起こすモンスター社員。
一つ対応を間違えると大問題になりかねないので、扱いが難しく、多くの場合会社にとって良くない影響をもたらします。
前回の記事では、モンスター社員の6つのタイプと共通する特徴についてご紹介しました。
今回は、そんなモンスター社員への対策についてご紹介します。
モンスター社員を採用しないための見極めポイント
入社してからの対策が大変なモンスター社員。
そのため、まず何よりも、モンスター社員を入社させないということが大事です。
面接の際に必ず見ておくべきなのは職歴です。
短期間の間に何度も転職をしている場合は特に注意が必要です。
転職の理由がきちんと納得できるものかどうかを確認しましょう。
また、面接官への態度もよく見ておくべきです。
面接官の言ったことに一喜一憂する、反抗する、態度が変わる、自分の主張ばかりするといった人はモンスター社員になる可能性が高いです。
他にも、基本的なメールのやり取りや書類の提出が遅い、性格・適性検査の結果も参考にしましょう。
既存の社員にモンスター社員がいる場合
就業規則を見直す
もし現在社内にモンスター社員がいる場合、一度就業規則の見直しをすることをおすすめします。
また、就業規則を改定するだけでなく、きちんと社員に浸透させることも重要です。
もし社員から不満や疑問が出た場合、その都度解決していってください。
万が一訴訟になった場合、就業規則に矛盾や穴があることは企業にとって大きなリスクになり、モンスター社員を助長させます。
同時に評価制度に関しても、公平に評価されているということをきちんと説明・証明できるようにしておくと良いでしょう。
毅然とした態度で接する
モンスター社員からの主張は人によってさまざまで、どんなことを言われるかはわかりません。
ですが、どのようなことを主張されても、企業側として毅然とした態度で接することが大切です。
下手に同情をしたり、強い言葉を使ったり、適当にあしらったりしないようにしましょう。
あまりにもモンスター社員が感情的な場合、時間や日を改めるというのも一つの手です。
それでも冷静な話し合いができない場合、就業規則に則って説明・注意勧告をする必要があります。
モンスター社員の主張が常に間違っているとは限りません。
相手の感情に流されず、どのような主張をしているのかを見極め、冷静に淡々と対処していきましょう。
もしも新入社員がモンスター社員だったら
入社してきた社員がモンスター社員だった…そんな時は以下の対処を慎重に進めてください。
事実確認をし、しっかりとヒアリング
まずは本人やほかの社員にヒアリングをし、事実確認をしましょう。
その後人間関係に悪影響が出ないよう注意が必要です。
良くない行動にはすぐ指導
もしモンスター行為をした場合、速やかに指導をしましょう。
新入社員だから、反抗されるのが嫌だ、などと躊躇せず、毅然とした態度で注意してください。
状況確認は定期的に
指導したら放置ではなく、その後のモニタリングをしましょう。
もし社員が悩んでいる場合、相談の場を作ることも必要です。
新入社員本人と周囲の相互理解が進んでいるかを確かめましょう。
改善がみられなければ罰則を
指導・注意しても本人に改善の意思が見られない場合、就業規則に則って罰則を与えることを検討しましょう。
始末書の提出、出勤停止、減給など、罰則の検討は本人にもきちんと伝える必要があります。
長期間改善されなければ退職を促す
長期的に改善されなければ、本人に退職を促しましょう。
いくら社員を思って指導したとしても、本人に改善の意識があれば意味がなくなってしまいます。
現在の状態では、お互いにとってマイナスになってしまうということを伝え、他のところでプラスになれる場所を見つけることを進めましょう。
モンスター社員をすぐに辞めさせるには?
モンスター社員の対策は大変です。
そのため、すぐに辞めてほしいと考えてしまうことも仕方がありません。
しかし、日本では企業が一方的に社員を解雇することは法律で禁止されています。
どうしても辞めさせたい場合、何度も該当事項の注意を重ねていれば法の制限をクリアすることが必要です。
就業規則に則った指導や勧告を行うことで、解雇が可能になるため、上記の流れに従って改善を促していきましょう。