使えない社員の特徴と対策

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仕事上で、使えない社員だなぁ…と感じたことはありませんか?
ひどい場合、指示を無視する、報告が遅いなど、仕事に支障が出てしまうことも。
「使えない」と思われてしまう社員には、4つの共通点が存在します。

今回は、使えない社員の特徴と対策をお伝えします。

使えない社員の特徴4つ

①いつまでも成長しない!

何度注意しても、同じことを繰り返す…。
いくら親身になって指導したとしても、成長がみられないことも。
成長できない理由を見てみましょう。

ミスの分析ができていない

「何故ミスが起きたのか?」「ミスが起きないためにどうしたらいいのか?」ということまで考えていない場合、何度も同じミスを繰り返し成長しないことがあります。
深く物事を考えないタイプの人に多く見られます。
普段から分析する癖がついていないと、自分のミスの原因になかなか気づくことができません。

言い訳が多い

自己保身が強いタイプだと、自分のミスに対して言い訳ばかり重ねます。
しかし、本人にとっては言い訳をしている意識はなく、ただ「ミスが起こった理由を説明している」だけであることが多いです。
根底に「自分は悪くない、ミスが起こる仕方がない理由があった」という思いがあるため、自分を顧みることなく同じミスを繰り返します。

そもそも自分がミスをしたと気づいていない

このタイプの人は、想像力が足りないことがあります。
本人にとっては些細なことが後々大きな事態につながる可能性があることを想像できずに、注意されると「たいしたことないのに」「大げさ」と反抗します。
自分がミスをしたという自覚がないため、反省もせず同じことを繰り返します。

②指示通りにできない!

上司の指示通りに仕事をしてくれない…。
そんな社員がいると、業務もスムーズに回らなくなってしまいます。
指示通りにできない社員には、以下の原因が考えられます。

指示を聞く気がない

自分に過度な自信がある場合、上司の指示よりも自分のやり方のほうがうまくいくと考え指示通りに動かないことがあります。
周囲の人よりも自分のほうが優れていると考え、内心見下していることも。
しかし独りよがりなため、当然ながらうまくいくことはほとんどありません。
自分のしたミスを人のせいにすることも多く、トラブルメーカーになりやすいです。

指示を理解していない

理解力が低く、そもそも支持を理解していないためミスをしてしまう社員もいます。
通常、指示が理解できなかった場合、もう一度教えを請いますが、それすらもしないまま仕事に取り組むことが多く、大幅な時間のロスが多発します。

指示した期限に間に合わない

時間にルーズな人にありがちなのが「指示した期限に仕事を間に合わせない」ことです。
学生気分が抜けておらず、また計画性もないため、締め切りを守ろうとしません。
また、自分の能力を把握していない場合も、能力以上の仕事を抱え込んでしまい、期限に間に合わないということもあります。

不測の事態に対応できない!

仕事をしているうえで、想定外の出来事に遭遇することは多々あります。
そんな場面でどう対処するかで、トラブルにつながるか、いい影響が出るかが変わります。
不測の事態へのとっさの判断が、使える社員・使えない社員の分かれ道ともいえるでしょう。

自分で判断できない

いわゆる「マニュアル社員」と言われる人のことです。
決まった仕事はできるものの、それ以外の突然の出来事に対応できません。
何をするにも上司からの指示が必要で、自分で考える力がないことが多いです。

責任感がなく人任せ

何か問題が起こっても、「自分には関係ない」「誰かが対処するだろう」と人任せにする社員も、使えないと思われてしまいます。
当事者意識がなく、仕事や責任から逃げがちです。

すぐにパニックになる

不測の事態が起こると、すぐにパニックになり冷静な判断ができなくなってしまう人もいます。
自分のことでいっぱいいっぱいの社員も、残念ながら使えないと思われてしまいがちです。

④性格に難がある!

年齢だけは重ねていても、中身は未熟…という社員も、残念ながら一定数います。
そんな社員と同じ部署になると、周囲は振り回されてしまいます。

人のせいにする

自分が起こしたミスでも、何でも自分のせいにする社員は特に厄介です。
若手社員だけでなく古参の社員にも見られ、とばっちりを受ける周りは迷惑です。

公私混同をする

当然のことながら、仕事の場とプライベートなことは分けて考えるべきです。
しかし、それができない人は、上司から叱られたときに「この人は私のことが嫌いなんだ」と個人を攻撃されたように感じます。
仕事中に私用の電話に出たり、私的なことをしている社員がいたら要注意です。

協調性がない

社会人には、周囲と円滑なコミュニケーションをとることも必要です。
たとえ個人の成績が良くても、我が強く我儘な社員は使えないと思われてしまうことがあります。

使えない社員への対策

上下関係をはっきりさせる

反抗的な社員、自信過剰な社員に対しては、上下関係をはっきりとさせミスをした場合毅然とした態度で叱りましょう。
人によって態度を変える場合が多く、上司が怖い・逆らわないほうがいいと判断した場合、素直に指示に従う可能性があります。
過剰に強う指導になりパワハラにならないよう気をつけましょう。

指示の仕方を変えてみる

指示を理解できていない場合、もしかしたら問題があるのは指示を出した側かもしれません。
高騰がいいのか、文面にしたほうがいいのか、具体的に伝えたほうがいいのか、要点を絞って伝えればいいのか…など、相手に合わせて指示の仕方を変えてみると、解決するかもしれません。

未熟さを責めない

年相応の言動をできない人に対して、責めてしまいたくなる気持ちもわかります。
ですが、社員を責めたところで何も解決はしません。
年齢が上の人でも、もう中高年なのに、と決めつけず、本人の個性をよく見て指導しましょう。

成功体験を積ませる

すぐにパニックになってしまう、マニュアル通りの動きしかできない、という社員は、もしかしたら自分に自信がない可能性があります。
成功体験がないため、何に対しても自信がなく、余計な行動をしたら怒られるのではないか、どうしたらいいのかわからないとおどおどしてしまっているのではないでしょうか。
その場合、成功体験を作り、適切な場所で褒めることで自信をつけさせると、大きく成長することも期待できます。

コミュニケーションの取り方を工夫する

単に口下手なのか、考え方が独特で周囲がついていけないのか、人見知りをするタイプなのかなど、協調性がないといっても様々なタイプがいます。
何故協調性がないのかを見極め、適切なフォローをすると周囲に上手くなじむことができるでしょう。

使えない社員は辞めさせることができる?

どんなに使えない社員でも、会社がその社員をすぐに解雇することはできません。
勤務態度があまりにもひどい場合、能力の著しい欠如などは解雇地涌に相当しますが、それでも即解雇は不可能です。
まず最初の対策として、部署異動がありますが、それでも効果がなく忠告も無視し続けたときに解雇の選択肢が出てきます。
その場合、「不当解雇だ」と訴えられないように、解雇が正当なものであるという証明が必要です。

まずは「使えない」と決めつけない

使えない社員の特徴と対策を見てきましたが、いかがでしょうか。
使えないと思っていても、接し方を変えれば急激に成長する可能性もあるため、「あの社員は使えない」と決めつけないようにしましょう。
また、もしかしたら部下を上手く使えていないのは自分であったという可能性もあります。

もし本当の意味で「使えない社員」の場合でも、すぐに辞めさせることはできません。
どうしたら少しでも「使える」ようになるのかを考えてみましょう。

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