社員旅行は会社の福利厚生の一つです。
社員の交流を第一の目的として行われますが、最近では大企業や歴史のある企業以外では減少傾向です。
今回は、社員旅行の心得と、社員旅行のメリット・デメリットをお伝えします。
社員旅行の行き先
社員旅行の行き先は、企業によって様々です。
以下はよく選ばれる行き先です。
- 熱海
- 草津
- 箱根
- 札幌
- 博多
- ハワイ
- グアム
- 台湾
- イギリス
- フランス
国内の旅行先は、会社保有の保養所や提携先のケースが多いです。
一方、海外旅行に行く場合、視察や研修といった意味合いが強くなることも多いでしょう。
社員旅行に行くときの心得
もし会社に社員旅行がある場合、以下の要点は必ず押さえておきましょう。
節度は守ろう
社員旅行といえどやはり社内イベントです。
上司にため口を使ったり、旅行に関してわがままをいうなどといった行動は控えましょう。
服装は控えめに
社員旅行は私服での参加が一般的です。
私服とはいえ、露出の激しいものや悪目立ちする服装は避けるようにしましょう。
社員旅行には様々な年代の人が参加するため、心象を悪くしないような、清潔感のある服装を心掛けましょう。
芸を用意する場合は注意
宴会で、突然一発芸を求められることがあるかもしれません。
そのため、芸能人の物まねや歌、手品を用意しておくといざという時に切り抜けられます。
芸を披露する際に気を付けたいのは会社の人のの物まねです。
うける可能性も高いですが、人によっては気分を害してしまうので避けておくべきでしょう。
社員旅行にもっていくと便利なもの
プライベートな旅行の持ち物に加え、社員旅行にもっていくと便利なものを3つご紹介します。
- 耳栓
複数の人と相部屋になる可能性が高い社員旅行では、耳栓が役に立ちます。
もし同室の人のいびきがうるさい場合でも、耳栓があれば睡眠不足に悩まされることもありません。 - 胃薬
夜の宴会では、飲んだり食べたりしますが終わった後に気分が悪くなることも。
ほとんどの原因は食べすぎ飲みすぎなので、胃薬を用意しておけば次の日に響かずにすみます。 - S字フック
宿泊施設によってはハンガーが足りないこともあるでしょう。
持っていくのにも大した荷物にならず、部屋のちょっとしたところに荷物や服をかけておくことができます。
社員旅行のメリット
社員旅行は面倒と感じる人もいるかもしれませんが、きちんとメリットがあります。
社員の交流で仕事効率がUP
社員旅行では、普段関わることのない他部署の人ともコミュニケーションをとることができます。
他部署の人との交流で視野が広がり、仕事でも連携が取れるようになるでしょう。
新しいアイディアが生まれやすい
他部署の人は、自分とは違うスキルや経験を持っていることがほとんどです。
もし現在自分が悩んでいる案件や将来の課題を相談すれば、自分では思いつかないような解決方法が見つかるかもしれません。
身近な人からでは得られないようなアドバイスは、今後の仕事のアイディアのきっかけになることも。
離職率を下げる
社員旅行がうまく機能している場合、社員の離職率低下にもつながります。
社員のモチベーションが上がり、仕事では相談しにくい話も社員旅行ではできるので、社員の不満も解消されやすいです。
社員旅行のデメリット
それでは、社員旅行のデメリットも見ていきましょう。
ワークライフバランス重視の人には合わない
最近の若者に特に多く見られる傾向ですが、ワークライフバランスを重視している人だと社員旅行そのものを嫌がる可能性があります。
社員旅行では休日を会社の人と過ごす必要があるため、社員旅行があるから選考を受けるのをやめたという声も少なくありません。
その場合、「研修合宿」や「視察」など言い換えると良いかもしれません。
積立金に対する不満
社員旅行は多くの場合、月々の給与から積立金として旅行代を引かれています。
給与明細には書いていなくても、基本給がその分低くなっているため、社員旅行をするくらいなら給与を上げてほしいという不満の声が上がる可能性があります。
セクハラ・パワハラの危険性
社員旅行では宴会など、お酒を飲む機会もあるでしょう。
その時に気を付けたいのがセクハラやパワハラです。
酔った勢いでお酌を要求などのセクハラや、立場を利用して若手をこき使うなどのパワハラが起こらないよう気をつけねばなりません。
メリット・デメリットをよく考えて実施しよう
最近では少なくなった社員旅行ですが、メリット・デメリットのどちらもあります。
社内のモチベーションや交流、負担など総合的に考え、社員旅行の実施を検討しましょう。