優秀な人物を採用したのに思ったよりも仕事の成果が上がらなかった…という経験はありませんか?
見極めのポイントを把握した上で面接を行うことにより、応募者の本質をより見抜き、成果を出す人物を採用することができます。
今回は、ビジネススキルが高い人を見分ける方法についてご紹介します。
EQが高い人を見極める
心をはかる基準のことを「EQ」といいます。
頭の良さを表すIQが高いだけでなく、EQが高く仕事への関心や自分の感情をコントロールする力が高い人のほうが、ビジネスで成功する傾向があります。
反対に、EQが不足すると生産能力が落ちる、チームのモチベーションが下がるなどの悪影響があります。
そのため、近年では日本でも採用・教育など何らかの形でEQを導入している企業も少なくありません。
EQの高い人の特徴として、以下が挙げられます。
●自分の感情を上手くコントロールすることができる
●共感能力がある
●対人能力に優れている
●好奇心があり、新しい情報やアイディアを求める
●モチベーションを保ち、人を励ますことができる
●事故の状態を適切にとらえ、判断を下すことができる
●オープンマインドである
仕事に熱心に取り組み、やる気のある人物を採用するためにも、EQの適性検査を取り入れることは有効だといえるでしょう。
また、EQは訓練によって向上させることも可能です。入社後も、社員研修などで会社全体のEQを上げていきましょう。
年代によって見極めポイントが異なる
EQが高いほどビジネススキルも高いですが、やはり転職にはスキルや経験も必要です。
中途採用では、様々な年代の転職者と面接を行うことになり、その年代によって見極めのポイントが変わります。。
それぞれの年代の特徴を把握し、求めている人材像にあてはめ適切な募集を行いましょう。
第二新卒の場合
新卒入社後三年未満の求職者のことを一般的に第二新卒といいます。
就職期間が短いため、スキルや経験はあまり期待できませんが、基本的なビジネスマナーや社会人としての心構えを身に着けていることが多いです。
前の会社で就職に失敗しているため、次の会社では失敗したくない、長く勤めたいと考えている人も多いので、就職活動では慎重になっていることもあります。
✔知識やスキルよりもポテンシャル重視で見極める
✔前の会社と同じようにすぐに辞めないか、仕事に対する姿勢や意識を探る
✔自分のキャリアビジョンがあるかを確認する
✔求職者が迷っている場合、同じ年代の社員と面談をし安心感を与える
20代の場合
20代は社会人として数年が経ち、もっと自分に合う仕事を探したい、キャリアアップをしたいと考える人が多い年代です。
まだまだ若く、これからの成長が見込めますが、「自分が企業にどう貢献できるか」ではなく、「企業が自分に何をしてくれるか」を重視する傾向もあります。
この年代になるとスキルや経験も身についているため、ポテンシャルに加えできることも考慮して採用しましょう。
✔キャリアビジョンが明確かどうかを確認する
✔本当に自社で働きたいのかを確認する
✔身に着けたスキルや経験を自分で把握し、それを活かすことができるのかを見極める
✔会社に対して受け身になっていないかを確認する
30代の場合
ライフステージにも変化が訪れ、転職の難易度も上がるといわれる30代。
スキルや経験があり、即戦力になることが期待できますが、現職に就きながら就職活動を開始することが多いため、内定が出た場合でもとどまる可能性があります。
また、転職者が優秀である場合、ほかの企業から内定が出る可能性があることも留意し採用活動を行いましょう。
✔自社を志望した動機が具体的かつ納得できるものか確認する
✔即戦力として活動できるか、十分なスキルがあるかを見極める
✔自社で自分が何ができるのかをきちんと把握しているかを確認する
✔待遇など入社条件に納得しているか確認する
40代以降の場合
40代以降の求職者は、マネジメントやリーダーのポジションを想定して採用するため、マネジメントスキルや専門性の高い知識などを求めます。
過去の経験が豊富な分、前職のカラーに染まっていることも多いので、自社に上手く適応できるかどうかを見極めましょう。
✔既存社員に上手くなじめるかを見極める
✔過去の実績を自慢するだけに留まらないかを確認する
✔これから新しいことにチャレンジする姿勢があるかを見定める
人柄・スキルの両面から見極める
採用活動では、現在のスキルだけでなく、人柄や年代、様々な要素から転職者を見る必要があります。
即戦力が必要な場合、ポテンシャルに期待して後のリーダーとなる人材を採用したい場合など、どのような人物を求めているかによっても見極める基準は変わります。
EQと合わせて判断材料とし、自社に必要な人材を採用していきましょう。