新卒採用と並び活発に行われる中途採用。
その中途採用の担当者になったけれど、何からやったらいいのだろう…
そんなお悩みを持つ新米人事担当の方に、選考の流れを説明します。
基本的な流れ
①採用計画を立てる
目的を明らかにする
採用計画を立てるときは、まず採用の目的を明らかにしましょう。
具体的には、「どのような人材が欲しいのか」を決めることが大事です。
部署の人材不足の場合はその部署で必要なスキルを持っている人、新規事業立ち上げの場合には今までにないスキルや考え方を持っている人…といったように、欲しい人材像は、企業の状況によって変わります。
自社が必要としている人材はどのようなスキルを持っているのか、どのような考え方をする人なのかを明確に定めておきましょう。
手法を考える
目的を決めたら次は採用手法を考えます。
候補者へのアプローチとして、求人広告をだすなどの「応募を待つ」方法と、人材紹介サービスを利用するといった「企業から接触する」方法にわかれます。
自社にはどのような方法が向いているのか、どうしたら効率的かを考慮し決定しましょう。
スケジュールを策定する
最後に、選考開始~終了までの全体スケジュールと、選考の際の個別のスケジュールを作成しましょう。
全体スケジュールは、事業計画も考慮しいつまでに採用活動を終わらせるかを逆算して考える必要があります。
個別スケジュールは、候補者の選考~内定までのスケジュールのことです。
個別スケジュール全体で1カ月以内で収まるようなイメージで作りましょう。
選考と選考の間は候補者を一週間以上待たせないようなスケジュールが理想です。
②選考
書類選考
まずは書類選考をするのが一般的です。
職歴、学歴、今までの実績、志望動機、自己PRなどを確認し、採用計画で決めた欲しい人材像と一致しそうかどうかを確認します。
デザイナーなどの専門職の場合、実際のスキルを見るために書類選考と同時に作品を提出してもらうことも多いです。
検査(適性・技能など)
書類選考を通過したら適性検査や技能検査などをします。
どの検査をするかは企業により異なりますが、適性検査を取り入れる企業は多く見られます。
面接
いよいよ実際に候補者との面接です。
実際に会うことで、志望動機やコミュニケーションスキルの確認をします。
また、今までの経験やこれから挑戦していきたいこと、性格、仕事の取り組みなどからその人がどういう人なのかを見極めることが重要です。
そのためにも、もう一度「求める人材像」を確認してから臨みましょう。
③内定を出す
候補者を採用したいと考えた場合、最後に内定を出します。口頭で伝えた後、「採用通知書」と「入社承諾書」を送付し、候補者に記入の上返送してもらうという流れが一般的です。
内定を出したからと候補者に対して雑な対応をすると、内定辞退の可能性もあります。
入社までの流れを丁寧に説明し、候補者を最後までフォローしていきましょう。
まずは採用計画をしっかりと立てよう
中途採用は短い期間で成果を上げることができる採用方法です。
しかし、採用計画の段階でほしい人物像などがしっかりと固まっていなければ失敗してしまうこともあります。
採用担当者同士で目線をそろえ、まずは採用計画を丁寧につくりあげましょう。