一次面接、二次面接…と順調に進んで、いよいよ最終面接に臨んだけれど不採用になってしまった、ということはありませんか?
今までの選考での評価が高くても、最終面接で落とされてしまえば努力も水の泡です。
今回は、最終面接で不採用にならないために気を付けたいポイントと対策をお伝えします。
一次面接・二次面接と最終面接の違い
一次面接・二次面接ともに手ごたえがあり、内定をほとんど確信している状態で、「最終面接は顔合わせ」と考えている人も少なくないかもしれません。
しかし、今までの面接がどれだけ良かったからといっても油断は禁物です。
それぞれの選考では、面接官や見ているポイントが異なるため、最終面接で不採用になる可能性も当然あります。
一次面接・二次面接の場合
一次面接・二次面接では、多くの場合人事担当者や配属先になる予定の部署の冗長が面接官を担当します。
ここで見られるのは基本的なビジネスマナーや印象に加え、「求めているスキルと一致しているか」「自社の組織・風土に合っているか」「配属予定の部署の人と上手くやっていけそうか」ということも含まれます。
最終面接の場合
最終面接では、役員や経営者が面接官を担当する企業が多いです。
一次面接・二次面接の視点に加え、「長く活躍してくれそうな人物か」「10年後や20年後に会社を支え、引っ張ってくれる人物になってくれるか」「自社に入社して幸せになれるのか」「自社に対する意欲・熱意をどのくらい持っているのか」などを見ます。
スキルや経験、ビジネスマナーなど基本的な部分は一次面接・二次面接で見てきたので、最終面接では求職者本人の考えやこれから先考えているビジョン、自分がどうなりたいのか、といったことをより重点的に深堀りされるでしょう。
最終面接でよくある質問
次に、最終面接でよくある質問2つのポイントと対策をご紹介します。
①あなたは将来どうなりたいですか?
「将来、自分はどうなっていたいのか」という、将来のビジョンをたずねる質問です。
5年後、10年後にどのような立場で、何をしていたいのか、何を目指しているのかを具体的に答えられるようにしておきましょう。
もし、やりたいことがまだ明確でない場合、自分の「こうなりたい・ありたい姿」を書き出し、志望動機と結び付けてそこから広げていきましょう。
②仕事において大切にしたいことは何ですか?
この質問は、「自社の企業理念・経営理念に合っているか」を確認するためのものです。
どんなに優秀な人物でも、自社の理念や風土、文化に合わなければ、採用後にミスマッチが起こってしまいます。
まずは選考を受ける企業のホームページに行き、企業理念・経営理念を確認しましょう。
その会社で語られているビジョンや価値観に共感することができるかを意識してみてください。
また、仕事において大切にしたいことを伝えるときは、自分の今までの経験と理念・価値観をからめた話をすると良いでしょう。
実際にその会社の理念や価値観に合った行動をしているということをアピールすし、共感を示しましょう。
そのほかの最終面接で落ちてしまう理由
将来のビジョンも自分の意欲も、共感も伝えられたのに落ちてしまう、という場合もあります。
その原因は、例えば「既存社員とのバランスを考えて」など、自分では事前に対策できないこともしばしば。
上の立場だからこそ組織のバランスも考えねばならず、その結果不採用という結果につながってしまうこともあります。
不採用になる結果すべての対策が可能なわけではありませんが、自分の考えや価値観、意欲、将来のビジョンなどはしっかりと伝えることができるよう事前準備をしておきましょう。
事前に準備をしておくことによって、採用の確率が上がるだけでなく、「自分にとってこの会社で働くことがいいことなのか」「価値観や考えに共感できるか」といったことも再確認できるため、入社後に「こんなはずじゃなかった」というミスマッチも防ぐことができます。