日ごろの疲れがたまっていると、仕事中にどうしても眠くなってしまうことがありますよね。
眠ってはいけない場面でも、構わずやってくる眠気の対処に困っている人も多いのではないでしょうか。
今回は、どうしても眠くて仕方がない時に試してほしい眠気を覚ます方法と、眠くなってしまう原因について説明します。
何故仕事中に眠くなってしまうのか
まず、何故仕事中に眠くなってしまうのか、その原因を見ていきましょう。
原因①インスリン
人は食事をすると血糖値が上昇します。
血糖値が上昇すると、すい臓からインスリンが分泌され、上昇した血糖値を下げようとします。
このインスリンは、「休息ホルモン」と呼ばれるほど眠気を誘うもので、健康な人ほど分泌量が多くなります。
満腹まで食べずに腹八分目で抑えることや、よく噛んでゆっくり食べることを心掛けましょう。
原因②低血糖
「食事をとったら眠くなるから」と朝食や昼食を抜いても、また別の原因で眠気に襲われます。
糖質が不足し低血糖になると、肝臓が自然に糖の合成を行います。
そして低血糖になると、結果として血糖をエネルギーとしている脳を休ませるために、眠くなります。
低血糖を防ぐためには、きちんと朝食をとることが必要です。
ビタミンB1やビタミンC、タンパク質レシチンや鉄分を取り入れることを意識しましょう。
難しければサプリメントでの摂取でもOKです。
原因③活性酸素
食品添加物の摂取や紫外線、ストレスのように、体に悪いものを取り入れると体を守るために活性酸素が発生します。
しかし、活性酸素は細胞を傷つけるという悪い一面も。
増えすぎると、加齢臭やエネルギーの生産力低下、がんなどになる原因にもなります。
そしてエネルギーの生産力が低下すると、体が脳を守ろうとするために眠くなるのです。
活性酸素を増やさないためにも、抗酸化作用のあるものを摂取することが大切です。
疲れにきくビタミンCやビタミンEは代表的な抗酸化成分で、疲れや眠気を感じにくくさせます。
原因④酸素不足
特に会議の時など、密室の中に大人数がいると起こりやすいのが酸素不足です。
部屋全体の二酸化炭素の割合が高くなると、脳に酸素が足りなくなり眠くなってしまいます。
ずっと密室にいないよう、休憩時間はなるべく外に出るようにしましょう。
原因⑤慢性疲労症候群などの病気
リフレッシュしてもいつまでも疲労感がとれない、耐えられない眠気が慢性的に続く場合は、慢性疲労症候群やほかの病気の可能性があります。
特に、眠気のほかに以下の症状が併発している場合は病院に行くことをおすすめします。
- 微熱、悪寒
- のどの痛み
- 頸部や腋の腫れ
- 筋力低下、筋肉痛
- 全身の倦怠感
- 頭痛、関節痛
- 集中力や思考力の低下
- 抑うつ
- 物忘れ
- 過眠、不眠
慢性疲労症候群のほかにも、睡眠時無呼吸症候群やナルコレプシーなどの可能性もあります。
まずはセルフチェックをし、当てはまるようであればなるべく早めにみてもらいましょう。
仕事中で眠い時に試したい方法6つ
それでは、仕事中に眠くなってしまったときに眠気を覚ます方法をご紹介します。
①眠気覚ましのツボを刺激
長時間同じ姿勢でいると、どうしても眠くなってしまう時があります。
そんな時には、眠気を覚ますツボを押してみましょう。
百会(ひゃくえ)
目の中間と左右の耳を結んだ交差点のツボです。
少しくぼみがあり、押すと痛みを感じます。
百会のツボは、自律神経と直結しているといわれており、神経のバランスを整え体の不調を改善してくれます。
眠気覚ましのほかにも以下の効果もあります。
- 抜け毛
- 肌荒れ
- 目の疲れ
- 鼻づまり
- 頭痛
- 頭重感
- 耳鳴り
- めまい
- 肩こり
- 血行不良
- 低血圧 など
両手の中指の腹を重ね合わせ、3秒押して1秒休む、を2~3分繰り返してください。
合谷(ごうこく)
人差し指と親指の骨が交差するくぼみの部分が合谷です。
反対の手の親指で骨の内側に向けて息を吸いながら3秒おし、息を吐きながら3秒はなしましょう。
5回前後、左右両方のツボを刺激してください。
合谷のツボを押すことで、以下の効果が期待できます。
- 頭痛
- 嘔吐
- 下痢
- 肩こり
- アトピー
- 精神不安の解消
- 手汗の解消 など
中衝(ちゅうしょう)
手の中指の爪の人差し指側の、生え際2mmほど下の位置にあるツボです。
大きく呼吸しながら、反対の手の親指と人差し指で痛いと感じるくらいの強さで15~60秒くらい挟み込んで強くもみます。
中衝には、他に以下の効果があります。
- ストレス解消
- 血行促進
- 集中力の向上
- 気分を落ち着かせる など
②ストレッチなど体を動かす
簡単なストレッチで体を動かすことで、血流が良くなり眠気がさめやすくなります。
歩くとより効果的で、どうしてもの時はオフィスを少し散歩してみるのもいいでしょう。
また、可能であれば、オフィスの外に出て外の空気に当たることをおすすめします。
③呼吸を止める
眠気を感じたら、息を止めてみるという方法があります。
呼吸を止めると脳が酸素を取り入れようとするため、眠気を覚ます効果が期待できます。
会議などで動けないけれど、絶対に寝ることができない場面で試してみてください。
④冷たい水で顔を洗う
冷たい水で顔を洗うと、体温が下がり眠気も引いていきます。
ただし、女性の場合はメイクをしている人が多いと思うので、顔を洗うのが難しいかもしれません。
そんな時は、タオルを冷たい水で濡らし、首にあてるだけでもある程度眠気はさめます。
⑤ホットタオルで目を温める
目の疲れから血流が悪くなり、眠気につながることも。
ホットタオルで目を温めることで、固まった筋肉をほぐし血行改善や疲れ目の症状が和らぎます。
濡らしたタオルを電子レンジであたためるだけで簡単にホットタオルを作ることができるので、目が疲れていると感じたときにおすすめです。
また、目が充血した時は、冷たいタオルを目に当てるといいでしょう。
⑥思い切って昼寝する
休憩時間中など、時間がとれそうならば思い切って昼寝をしてしまうのも一つの手段です。
昼食後に15分だけでも昼寝すると、およそ3~4時間の睡眠時間を補うことができるようなので、午後の仕事の効率アップが見込めます。
生活習慣を見直してみよう
眠気の原因と対策をみてきましたが、いかがでしょうか。
もしあまりにも耐えられない眠気がずっと続くようであれば、早めに病院に行くことをおすすめします。
サプリメントの活用や質のいい睡眠をとることで、生活習慣を見直していきましょう。