第二新卒者の採用をする時に、「なぜ前の会社を退職したのだろう?」ということが気になりますよね。
すぐに辞めてしまうのは本人に何か問題があるのか…と思うかもしれませんが、その理由はネガティブなものだけではありません。
今回は、第二新卒が辞めてしまった理由をご紹介します。
ネガティブな理由
①人間関係がうまくいかなかった
初めて入った会社で人間関係がうまくいかずに辞めてしまった…という第二新卒は多いでしょう。
社会人になると、相性の合わない人と仕事をしなければならない場も出てきます。
学生時代では気の合う友人と一緒にいれば良かったため、社会人とのギャップについていけずに退職してしまうことがあります。
また、上司から嫌がらせを受けた、残業を強要されたなどのストレスが溜まってしまったために辞めるケースもあります。
②想像していた仕事内容ではなかった
実際に会社に入って”働く”というイメージを持つことは、学生にとって難しいことが多いです。
そのため、就職活動中に想像していた仕事と実際に働いてみての仕事にギャップが生まれてしまうことがあります。
そしてそのギャップが大きければ多いほど、会社に対するネガティブな感情を持ってしまうのです。
学生が欲しいために仕事の華やかな面だけを学生に伝えてしまうと、この理由で退職されてしまうでしょう。
③社風が合わなかった
社風は実際に働いてみないとわからないものです。
もし自分の価値観や考え方と合わないようであれば、日々の業務がストレスになってしまいます。
その結果、現状に耐え切れず会社を辞めてしまいます。
④頑張っても評価されなかった
率先して仕事をし、成果もあげた。それなのに全く評価されない。
そんな状態が続くともっと自分を認めてくれる会社で働きたいと考えます。
いくら頑張っても何の見返りもないと、仕事に対するモチベーションが下がり、退職を考えるでしょう。
⑤仕事内容に対して給料が安すぎた
生活をするうえで、お金はかかせせないものです。
まだ入社三年目以内程度だと、そこまでの大幅な給与アップは見込めないかもしれません。
しかし、
「自分と同じこと・自分よりも簡単なことしかしていないのに自分のほうが給料が低い」
「同じ仕事をしている同期が自分よりも給料が高い」
という状態に、不満を持つことがあります。
ポジティブな理由
①今後の成長のため
この会社にいて、自分は成長できるのだろうか。
キャリアをしっかりと積んで、活躍できるのだろうか。
今のままではいけないと感じたとき、もっと成長できる会社に転職しようと考え始めます。
より専門的な知識を身に着けたい、先輩社員の姿を見てこのままじゃいけないと思った、など理由は様々ですが、この理由で辞める人はその時の自分に危機感を持っている人がほとんどです。
②ほかにやりたいことが見つかった
就職活動期間中に誰もが考える「自分のやりたいこと」。
しかし、それを考える期間は短く、視野もまだ狭い状態です。
社会人として働いて数年たち、様々なことを経験しできることが増えてくると、学生の時には考えられなかった「自分はどういうことをしたいのか」ということが見えてきます。
自分のやりたいことが見つかった場合、それに向かって主体的に動きます。
そのため、転職の際には強い意欲を持っているでしょう。
ポジティブかネガティブかを見極めて
以上が第二新卒が前の会社を辞めてしまった理由です。
ネガティブな理由のほうが多いですが、第二新卒でポジティブな理由を持ち転職活動をしている人は少なくありません。
意欲のある第二新卒は強いエネルギーを持っているので、「第二新卒だから…」とマイナスイメージばかり持つのはもったいないでしょう。
面接時ではネガティブな理由をポジティブに変えて話す人がほとんどなので、質問でしっかりと掘り下げをして、ネガティブなのかポジティブなのかを判断する必要があります。