転職活動中の面接で、採用担当者から名刺を渡されたことはありませんか？
新卒採用時とは違い自分も企業に所属しているため、名刺交換をするべきか否か迷うこともあるでしょう。
また、普段名刺を使わない職業の人は慣れておらず焦ってしまうかもしれません。
今回は、転職面接の際に名刺を渡されたときの対処法をお伝えします。
転職面接で名刺交換はしないほうがいい
転職面接で採用担当者から名刺を渡された場合、基本的に応募者側は渡す必要はありません。
その理由を見ていきましょう。
理由①面接は個人として受けているので、企業の立場は関係ないから
面接には、企業の従業員としてではなく応募者個人として受けに行っています。
名刺は「企業の従業員としての立場を示すもの」なので、面接の場では必要ありません。
採用担当者が名刺を渡すのは、その企業の業務の一環として行っているのでおかしくはないですが、こちらも名刺を渡してしまうと「所属している企業の一員として面接を受けに来た」ということになるので、不自然です。
普段名刺交換をし慣れている人はついこちらからも名刺を渡したくなってしまうかもしれませんが、面接の場では控えておきましょう。
理由②名刺を業務外で使用するのは不適切だから
名刺には、業務用の携帯電話の番号など個人情報が記載されています。
中には関係者や取引先にしか知らせていない情報が含まれていることもあるため、重要な情報源である名刺を本来の業務とは全く関係のない企業の社員に渡してしまうのは、社会人として不適切ですし採用担当者からもよく見られません。
履歴書を提出している時点で、応募先の企業には必要な情報は集まっています。
そのため、自己紹介の意味合いでも名刺を渡す必要はありません。
このように、名刺を業務外で使用するのは不適切なので、むしろマイナスイメージにつながってしまう可能性があります。
面接時の名刺受け取りマナーについて
普段名刺交換の機会はあっても、面接時に名刺受け取りをする機会はあまりない人が多いのではないかと思います。
ですが、基本的に名刺受け取りのマナーは通常時と変わりません。
一連の流れを見てみましょう。
①座っている場合立ち上がる。両手を胸の高さまで上げて名刺を受け取る。この時、相手の名前や企業ロゴに指が重ならないように注意する。
②「ありがとうございます」「頂戴いたします」など、一言添え、受け取った名刺に一度目を通す。
③机の向かって左側に名刺を置く。もし名刺入れがあれば、その上に名刺を乗せた状態で置く 。
名刺を受け取ったら、面接中はずっと机の上に置いたままにしておきましょう。
複数の採用担当者から名刺を渡された場合は、着席順に名刺を並べてください。
最後に、面接が終わった時に名刺を持ち帰るのを忘れないようにしましょう。
もしも名刺を置ける机がなかったら
面接会場によっては、名刺を置ける机がないこともあるかもしれません。
その場合は、名刺を渡された時点でしまっても大丈夫です。
しまう前には必ず名刺に目を通し、「失礼します」など一声かけてから、名刺入れや手帳に挟むようにしましょう。
一度も目を通さずにすぐ名刺をしまったり、かばんやポケットの中に名刺を直接しまうのは失礼にあたります。
机に置く場合でもしまう場合でも、マナーを意識しましょう。
名刺を渡されたらお礼のメールを送るべき？
採用担当者から名刺を渡され連絡先が分かる状態でも、転職面接ではお礼のメールを必ずしも送る必要はありません。
お礼のメールを送らなかったからといって、印象が悪くなることも評価を下げられることもないでしょう。
もし質問がある場合は、一言お礼を添えてメールを送るくらいでじゅうぶんです。
もちろんメールを送ってはいけないということではないので、いつも面接後に送っているという人は構いません。
ただし、内容はダメ押しの自己アピールや面接で伝えきれなかった気持ちを伝えるということは避け、あくまでも面接の時間をとってもらったことに対するお礼にとどめましょう。