近年、働き方改革が進み、労働環境の改善が積極的に行われています。
一度「ブラック企業」の烙印を押されてしまうと、そこからイメージアップするのはなかなか難しいです。
また、「ブラック企業」に進んで入りたいという人はいないため、優秀な人材が離れてしまい、採用活動にも支障が出てしまいます。
今回は、「ブラック企業」と言われないために、気を付けるべき点をご紹介します。
そもそもブラック企業とは?
厚生労働省は「ブラック企業」の定義を定めてはいませんが、その特徴として以下の要素を挙げています。
① 労働者に対し極端な長時間労働やノルマを課す
厚生労働省|確かめよう労働条件|「ブラック企業」ってどんな会社なの?
② 賃金不払残業やパワーハラスメントが横行するなど企業全体のコンプライアンス意識が低い
③ このような状況下で労働者に対し過度の選別を行う
その企業が「ブラック企業」かどうかは、求職者には入社してからではないとわからないことが多いです。
この会社はブラック企業な気がするからやめておこう…と思われないために、以下の要素がないかをチェックしましょう。
大量採用や同じ求人をずっと掲載をしている
すべての企業がそうとは言えませんが、大量採用を繰り返している企業や、いつ見ても同じ求人が掲載されている企業は「ブラック企業」と思われやすいです。
採用した人数と同じくらいの人が大量離職していたり、入社してもすぐ辞めてしまったり慢性的に人手不足ということが考えられ、労働環境や人間関係がよくないとみられてしまいます。
精神論を押し付けている
求人票に、「夢」「熱意」「やる気」「やりがい」といった言葉を多用していませんか?
精神論は悪いことではありませんが、アピールポイントにこのような言葉ばかり並んでいると、精神論を盾にして過酷な労働を強いられるのではないかという印象を与えてしまいます。
精神論以外の、自社の魅力をしっかりと伝えましょう。
曖昧な情報を伝えない
転職をする際、企業の求人を見てどの企業の選考を受けるか判断します。
その求人票に、嘘や曖昧な記載をすると入社してから「こんなことは聞いていない」と言われてしまいます。
特に基本給や年間休日についてなどの待遇面、雇用形態では、行き違いが起こりやすいため明確に記載しましょう。
また、面接の際に離職票や有休消化率について聞かれた場合も、曖昧にごまかすのではなく、きちんと事実を伝え、もし低い場合それらをどう改善していきたいのかをしっかりと伝えましょう。
誠実な対応を心掛けよう
「ブラック企業」と呼ばれないために気を付けるべき点を見てきましたが、それほど難しいことではありません。
誠実な対応を心掛け、「あの企業に入りたい」と憧れられる企業を目指しましょう。