自分から「ブラック企業で働きたい」という人はいませんよね。
しかし、ブラック企業の多くは自社がブラック企業であることを巧妙に隠します。
そのため、入社前には気づかないことも…。
入社してから「失敗した!」と思わないための、転職活動中のブラック企業の見分け方をご紹介します。
ブラック企業に就職してしまうとどうなる?
人生の中で転職は大きなイベントの一つです。
新卒で就職に失敗した場合、第二新卒としての道がありますし、一度目の転職であれば就職先もすぐに見つかる可能性が高いでしょう。
しかし、20代のうちに早期退職を繰り返し、二度目、三度目…と複数回目の転職となると、採用担当者からは次のように思われてしまいます。
- 採用してもすぐに辞めてしまうのではないか?
- 仕事を長く続けることができないのではないか?
- 性格やメンタル面に何か問題があるのだろうか?
次を目指そうと思っても、マイナスの評価を受け不採用が続くと自信をなくしてしまいますよね。
一度精神的に参ってしまうと、最悪の場合正社員としての道が絶たれてしまうこともあります。
このようなリスクを回避するために、ブラック企業は事前に避けておくべきだといえるでしょう。
ブラック企業を見抜く4つのポイント
では、ブラック企業を転職活動中に見抜くにはどうしたらいいのでしょうか?
以下の4つのポイントを見てみましょう。
①甘い言葉を多用した応募条件
ブラック企業はすぐに人が辞めてしまい、募集をしてもなかなか次の人材が集まりません。
そのため、応募条件を魅力的にみせるようにして応募のハードルを下げることで、転職者の興味をひこうと考えています。
例:
・未経験歓迎!
・未経験からすぐに管理職(リーダー)に!
・年収〇万以上可能!
・学歴・スキル・経験不問・人物重視!
・ノルマなし!
・やる気・熱意重視!
・アットホームな雰囲気!
・書類審査なし!誰でも面接します!
中途採用では即戦力を求める場合が多いです。
その求められるはずのスキルや経験が応募条件に一切入っていない場合、注意が必要です。
ブラック企業では、人手不足のため体力がありよく働いてくれる人材が欲しくてたまらないので、収入や職場の雰囲気、未経験でも歓迎という言葉を餌に求職者をだまそうとしてきます。
危険な求人広告の要注意ポイント一覧
>>求人広告を読むときに知らないと危険な8つのポイント<<
②同じようなスカウトメールが大量に届く
転職サイトに登録すると、様々な企業からスカウトメールが届きます。
スカウトメールの種類は主に二つです。
- 企業の採用担当者から直接送られてきたメール
- 不特定多数の転職者に一斉に送っているようなメール
特に2の一斉送信のメールを大量に送っている企業には気を付けましょう。
社員の定着率が高い会社では、なかなか辞める人がいないため常時募集はしていないことがほとんどです。
つまりその反対の、いつでもスカウトメールで人材を探している会社は、慢性的な人手不足に陥っており、入社後に過度な仕事を押し付けられる可能性が高いです。
また2の中でも、特に送られてくる内容がテンプレートで、誰でもいいから採用したいと感じられるもの、頻繁に送られてくるものはブラック企業の可能性が高いので、気になるスカウトメールが送られてきたときはよくチェックしましょう。
③いつでも掲載されている求人広告
ブラック企業は先に述べたように、人がすぐに辞めてしまい定着しないため慢性的に人手不足です。
そのため、求人広告も取り下げることなく、長い期間掲載していることが多いです。
「同じ求人がいくつもある」
「いつ転職サイトを開いても求人が出てくる」
「複数の転職サイトに求人が長い期間掲載されている」
このような場合、ブラック企業である可能性を疑いましょう。
同じ会社でも見出しの書き方や掲載写真を変えている、同じ会社の複数ポジションが大量に掲載されている、という場合も要注意です。
大手・中小を問わず、転職サイトの求人掲載期間は2週間~4週間程度が一般的と言われているため、それを超えて掲載しているようであれば気を付ける必要があります。
④離職率が高い
当然ながら、離職率を「50%」などの高い数字で公表してしまうと応募が集まりません。
そのため、募集要項に離職率を記載しているブラック企業はほとんどなく、普通の企業でも記載していない企業も多いです。
転職者が離職率を知るためには実際に面接時に質問するか、転職サイト以外の場所で調べる必要があります。
企業に関する口コミや評価をしているサイトや、就職や転職に関するサイトを参考にするのも一つの手でしょう。
ただし、口コミサイトなどは誰でも書きこめるため、鵜呑みにしてしまうのは危険です。
悪い口コミのほうが書かれやすいため、参考程度にしておきましょう。
客観的判断も大切
ここまでブラック企業にありがちな4つのポイントをご紹介してきました。
4つのどれかに当てはまっていたからといって、そのすべての企業がブラック企業だとは言い切れません。
ポテンシャル採用で未経験OKとしているきちんとした企業もあれば、学歴を見ずに一緒に働きたいかどうかで合否を決めている企業もあるでしょう。
4つのポイントを総合的に考え、判断していくことが大切です。
とはいえ、自分一人の判断では自信がないこともあるでしょう。
そんな時は、一人で悩むのではなく、転職サイトのエージェントや家族、転職経験のある友人などから客観的にみた意見を聞いてみると道が見えるかもしれません。
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